このLessonでは自分で英文に文型のチェックができるようになる(SVOCなどの記号を自分でチェックできるようになる)ことを目標にします。
5文型とはその名の通り、英文の5つのパターンのことです。そして以下の5パターンがあります。
第1文型 … S V
第2文型 … S V C
第3文型 … S V O
第4文型 … S V O1O2
第5文型 … S V O C
これらの文型をマスターすれば、(あとは単語の意味をしっかりと知っていれば)大体の英文は理解できるようになるといわれています。ということはとても重要な事項だと思ってください。今回はこれら5つの文型のうち、第1文型を学びます。
第1文型
第1文型はS V の形になります。(Sは主語,Vは動詞でしたね⇒Lesson2 品詞と文型)具体的な例文を挙げると
① I agree.「私は賛成です」
② I live in Tokyo.「私は東京に住んでいます」
③ In my childhood, I often played outside.「子供時代、私はよく外で遊んだ」
④ There is a store near the station.「駅の近くにお店があります」
などです。
それぞれの英文に自分で文型のチェックをしていきましょう!(後で『なぜ文型チェックが大切か』をお話しますね。とりあえずはここでは文型のチェックの方法をお話します)
① I agree.「私は賛成です」の文型チェック
英語では最初にくる名詞のことをS(主語)といいます。主語は「○○は,○○が」の○○にあたる部分でした。
英語では基本的にSの後にVがきます。
これで文型のチェックは終わりです。
② I live in Tokyo.「私は東京に住んでいます」の文型チェック
今回も最初は先ほどと同じです。最初にSがきますね。
次はVです。
ここからが少し①の例文と違うところなのですが、liveという動詞の後ろに in Tokyoというカタマリがあります。まず、inというのは【前置詞】といって、その名の通り【(名詞の)前(に)置(いてある)(品)詞】です。そして「東京」は名詞ですね。そこで、大きなルールを1つ。
前置詞+名詞はいつもワンセットで、SVOCにならない!!
そうすると、このin Tokyoというカタマリは何なのでしょう?
日本語に訳した時に判ると思うのですが、この「東京に」というカタマリは「住んでいる」に意味がつながります。さて、「住んでいる」という動詞に意味がつながる品詞のことを何といったでしょうか?そう、副詞です。今回のin Tokyoのカタマリは副詞のカタマリということになります。
ところで、副詞というのはSVOCになれたでしょうか?ここで思い出してもらいたいのがLesson2品詞と文型です。
S(主語)になれるのは名詞のみ
O(目的語)になれるのは名詞のみ
C(補語)になれるのは名詞 or 形容詞
(Vは動詞)
Lesson2では【副詞】には一切触れていません。つまり、副詞ってSVOCのどれにもなれないのです。
③ In my childhood, I often played outside.「子供時代,私はよく外で遊んだ」の文型チェック
次にIn my childhood, I often played outside.の文型チェックです。②の例文でお話したことを思い出してください。まず、In my childhood, は【前置詞+名詞】のカタマリです。だからSVOCになりません。最初にきた名詞をSとしました。そして次に動詞がくるずですが、oftenは「~する」という動作を表すものではなく、「しばしば」という意味です。これはその直後にくるplayed「遊んだ」に意味がつながる【副詞】です。そしてplayedは【動詞】です。その後にくるoutsideは「外で」という意味ですが、「~を」や「~に」という意味ではありません。これも実は副詞なのです。少し長い文に見えますが、この文は第1文型(SV)なのです。
よく、副詞のカタマリを修飾語としてM(修飾語)と記載することもありますが、実際に東大に行った学生に「Mって何の短縮語?」って聞いてModifierとちゃんと答えた学生はほとんどいませんでした!だからMって何なのか、分からなくても全然OK。SVOCにならないカタマリと思ってもらったら十分です。
④ There is a store near the station.「駅の近くにお店があります」の文型チェック
いわゆる “There is 構文” というのを聞いたことのある人も多いかと思います。この構文の文型のチェックはこれまでと少し違います。まず最初のThereですが、これは副詞です。名詞ではありません。
Thereが副詞である理由
I go to school. という文について考えてみましょう。IがS(主語)でgoがV(動詞)ですね。そしてその後の to school のカタマリは【前置詞+名詞】のカタマリなので副詞のカタマリです。
さて、このto school「学校に」の部分を例えば「そこに」と言いたいときはどのように言うのでしょう?
I go there.と一言で言います。
そうするとthereというのはto schoolの代わりに使われていますから、thereは【前置詞+名詞】のカタマリと同じ副詞の役割をします。thereは「そこ」ではなく、前置詞to「~に」の意味が入った「そこに」という副詞と考えてください。
次に、There is a store near the station. の文です。動詞はisです。ということは主語は単数ということになります。ちなみに動詞がareになれば There are stores near the station.となり、後ろのstoreが複数形(stores)になります。これからもわかるように、このThere is 構文ではbe動詞の後ろの名詞が単数ならis,複数ならareとなる(現在の話の場合)のです。英語では主語が単数か複数かに合わせて動詞の形を変えますのでbe動詞の後ろの名詞が主語と考えることができます。
There is a store near the station.の文型チェック
先ほどお話したように、Thereは副詞ですからチェックは不要です。その後、isは動詞です。次にa storeは「店」という最初に出てきた名詞なのでS(主語)です。その次のnear the stationですが、near ~ は「~の近くに」という意味の前置詞です。~の部分にはthe stationという名詞があります。つまり【前置詞+名詞】のカタマリですからSVOCになりません。
まとめ
第1文型はSVの形で「SはVする」というのが基本的な日本語訳になります。けれどThere is 構文の時はis (be動詞) の後ろがSになり、「Sがある」という日本語訳になります。また、【前置詞+名詞】のカタマリはSVOCにならないということもしっかりと覚えておいてください。そして、SとV以外は何かを修飾する(何かに意味がつながる)語句だと思っておいてください。