まずは品詞から。とはいえ、英語アレルギーの人にとっては「めんどくさいなぁ」と思ってしまう部分です。けれど、そもそも英語は日本語と全く違う言語ですし、ネイティヴと同じ過程で習得するというのは環境が全く違うので無理なのです。そして私たちノンネイティヴが英語を習得していく過程で大切なのは『理屈』なのです。『理屈』がわかればとても効率よく英語が理解できるようになります。めんどくさがらずにまずは品詞から!
英文法の品詞には色々なものがありますが、まず名詞,動詞,形容詞,副詞という【4大品詞】をしっかりと理解しておくことが大切です。今回はそうした4つの品詞それぞれの役割について基礎の基礎からお話していきます。
名詞
「名詞とは、モノの名前を表す品詞で~」などというと、途端に難しくなります。言語学の定義ではないのですからそんな説明は必要ありません。それに「モノの名前を表す品詞」ってよく言われるのですが、では例えばどんなものがありますか?「ペン」,「机」, … 確かに「モノの名前」ではありますね。でも、「英語」は「モノ」ですか?「愛」は?これらだって立派な名詞です。「名詞とはモノの名前を表す品詞」っていう定義も苦しいものです。
ここではとりあえず、みなさんが実感できるような形で「名詞ってどんなものか」をお話します。
「○○は」,「○○が 」,「○○に」,「○○を」,「○○である」などの○○の部分に入る言葉
といえばイメージしやすいのではないでしょか?例えば
「私は英語が好きです」,「彼は彼女に手紙を送った」
では「私」「英語」,「彼」「彼女」「手紙」がそれぞれ名詞になります。
最初はこんな感じで理解してもらえたら十分です。いずれ「名詞節」や「名詞用法」なんて難しい言葉が出てくると思いますが、「名詞」にまつわる難しい言葉が出てきたら、ここに戻って確認をしてもらえるといいです。
動詞
動詞は簡単に言えば「動作を表す言葉」です。けれど、「動作」だけでなく、「状態」を表すものがあったりもします。動詞だけで1冊の本が書けるぐらい難しく、奥深いものなのですが、めっちゃ簡単にいうと、日本語では「文の最後に来るもの」と思ってもらえれば簡単だと思います。
例えば先ほどの例で挙げた「私は英語が好きです」の中の「好きです」の部分です。英語では “like” といいます。最初はこんな感じでいいですよ。
形容詞
形容詞とは、名詞に意味がつながるものです。たとえば『美しい花』という日本語の中で、“美しい”は“花”という名詞に意味がつながっていますね(多くの日本語は“ ~ い ”で終わります)。けれども“美しい”っていう形容詞は必ず名詞に意味がつながるのでしょうか?
そう、形容詞って2種類あるんですね。いずれ英文法の【形容詞】の項目で、【限定用法】と【叙述用法】なんて学びますけど、そのときに混乱しちゃったらまたここに戻ってくるといいですよ。(簡単に言うと【限定用法】とは名詞に意味がつながる形容詞,【叙述用法】とは名詞に意味がつながらない形容詞のこと)
では、形容詞って結局何なのか、ということですが、形容詞とは名詞の性質や状態を表すものだと考えてください。
「美しい花」の「美しい」は「花」の性質ですし、「彼女は美しい」の「美しい」も「彼女」の性質を表しています。
副詞
さっき、名詞に意味がつながるのを形容詞って言いました。じゃあ名詞に意味がつながらなかったら、どうなるんでしょう?
そう、名詞以外に意味がつながるものを副詞というのです。名詞以外に意味がつながるのならなんでも副詞です。
動詞に意味がつながっても、副詞に意味がつながっても、副詞です。
まとめ
・名詞とは … 「○○は」,「○○が 」,「○○に」,「○○を」,「○○である」などの○○の部分に入る言葉
・動詞とは … 日本語でいえば文の最後にくるもの
・形容詞とは … 名詞の性質・状態を表すもの(名詞に意味がつながるものとつながらないものがある)
・副詞とは … 名詞以外に意味がつながる言葉