Lesson3 5文型(1)SV

英文法

このLessonでは自分で英文に文型のチェックができるようになる(SVOCなどの記号を自分でチェックできるようになる)ことを目標にします。
5文型とはその名の通り、英文の5つのパターンのことです。そして以下の5パターンがあります。

第1文型S V
第2文型S V C
第3文型S V O
第4文型S V O1O2
第5文型S V O C

これらの文型をマスターすれば、(あとは単語の意味をしっかりと知っていれば)大体の英文は理解できるようになるといわれています。ということはとても重要な事項だと思ってください。今回はこれら5つの文型のうち、第1文型を学びます。

第1文型

第1文型はS V の形になります。(Sは主語,Vは動詞でしたね⇒Lesson2 品詞と文型)具体的な例文を挙げると

① I agree.「私は賛成です」
② I live in Tokyo.「私は東京に住んでいます」
③ In my childhood, I often played outside.「子供時代、私はよく外で遊んだ」
④ There is a store near the station.「駅の近くにお店があります」
                などです。
それぞれの英文に自分で文型のチェックをしていきましょう!(後で『なぜ文型チェックが大切か』をお話しますね。とりあえずはここでは文型のチェックの方法をお話します)

① I agree.「私は賛成です」の文型チェック

英語では最初にくる名詞のことをS(主語)といいます。主語は「○○は,○○が」の○○にあたる部分でした。

英語では基本的にSの後にVがきます。

これで文型のチェックは終わりです。

② I live in Tokyo.「私は東京に住んでいます」の文型チェック

今回も最初は先ほどと同じです。最初にSがきますね。

次はVです。

ここからが少し①の例文と違うところなのですが、liveという動詞の後ろに in Tokyoというカタマリがあります。まず、inというのは【前置詞】といって、その名の通り【(名詞の)(に)(いてある)(品)】です。そして「東京」は名詞ですね。そこで、大きなルールを1つ。

前置詞名詞はいつもワンセットで、SVOCにならない!!

そうすると、このin Tokyoというカタマリは何なのでしょう?

日本語に訳した時に判ると思うのですが、この「東京に」というカタマリは「住んでいる」に意味がつながります。さて、「住んでいる」という動詞に意味がつながる品詞のことを何といったでしょうか?そう、副詞です。今回のin Tokyoのカタマリは副詞のカタマリということになります。

ところで、副詞というのはSVOCになれたでしょうか?ここで思い出してもらいたいのがLesson2品詞と文型です。

S(主語)になれるのは名詞のみ
O(目的語)になれるのは名詞のみ
C(補語)になれるのは名詞 or 形容詞
            (V動詞

Lesson2では【副詞】には一切触れていません。つまり、副詞ってSVOCのどれにもなれないのです。

③ In my childhood, I often played outside.「子供時代,私はよく外で遊んだ」の文型チェック

次にIn my childhood, I often played outside.の文型チェックです。②の例文でお話したことを思い出してください。まず、In my childhood, は【前置詞+名詞】のカタマリです。だからSVOCになりません。最初にきた名詞をSとしました。そして次に動詞がくるずですが、oftenは「~する」という動作を表すものではなく、「しばしば」という意味です。これはその直後にくるplayed「遊んだ」に意味がつながる【副詞】です。そしてplayedは【動詞】です。その後にくるoutsideは「外」という意味ですが、「~」や「~」という意味ではありません。これも実は副詞なのです。少し長い文に見えますが、この文は第1文型(SV)なのです。

よく、副詞のカタマリを修飾語としてM(修飾語)と記載することもありますが、実際に東大に行った学生に「Mって何の短縮語?」って聞いてModifierとちゃんと答えた学生はほとんどいませんでした!だからMって何なのか、分からなくても全然OK。SVOCにならないカタマリと思ってもらったら十分です。

④ There is a store near the station.「駅の近くにお店があります」の文型チェック

いわゆる “There is 構文” というのを聞いたことのある人も多いかと思います。この構文の文型のチェックはこれまでと少し違います。まず最初のThereですが、これは副詞です。名詞ではありません。

Thereが副詞である理由

I go to school. という文について考えてみましょう。IがS(主語)でgoがV(動詞)ですね。そしてその後の to school のカタマリは前置詞+名詞】のカタマリなので副詞のカタマリです。

さて、このto school「学校に」の部分を例えば「そこに」と言いたいときはどのように言うのでしょう?
I go there.と一言で言います。

そうするとthereというのはto schoolの代わりに使われていますから、thereは【前置詞+名詞】のカタマリと同じ副詞の役割をします。thereは「そこ」ではなく、前置詞to「~に」の意味が入った「そこに」という副詞と考えてください。

次に、There is a store near the station. の文です。動詞はisです。ということは主語は単数ということになります。ちなみに動詞がareになれば There are stores near the station.となり、後ろのstoreが複数形(stores)になります。これからもわかるように、このThere is 構文ではbe動詞の後ろの名詞が単数ならis,複数ならareとなる(現在の話の場合)のです。英語では主語が単数か複数かに合わせて動詞の形を変えますのでbe動詞の後ろの名詞が主語と考えることができます。

There is a store near the station.の文型チェック

先ほどお話したように、Thereは副詞ですからチェックは不要です。その後、isは動詞です。次にa storeは「店」という最初に出てきた名詞なのでS(主語)です。その次のnear the stationですが、near ~ は「~の近くに」という意味の前置詞です。~の部分にはthe stationという名詞があります。つまり【前置詞+名詞】のカタマリですからSVOCになりません。

まとめ

第1文型はSVの形で「SはVする」というのが基本的な日本語訳になります。けれどThere is 構文の時はis (be動詞) の後ろがSになり、「Sがある」という日本語訳になります。また、【前置詞+名詞】のカタマリはSVOCにならないということもしっかりと覚えておいてください。そして、SとV以外は何かを修飾する何かに意味がつながる語句だと思っておいてください。

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